Concept & Story
茶の湯の心を映す、和の住まい
茶道を長く続けてこられたご夫婦(60代)のための和風住宅。「客人を招いてお茶を楽しめる、和のしつらえを大切にした住まいにしたい」というご要望から、瓦屋根の大屋根が低く伸びる、落ち着いた佇まいの平屋を設計しました。
特別な部屋を一つ構えるのではなく、暮らしの中に自然と和の趣が宿ること。和室・囲炉裏・庭との関係を丁寧に組み立て、日常の中で四季と向き合える住まいを目指しました。和彩堂ハウスの設計士と大工が、素材と納まりにこだわって仕上げています。
Japanese Design
和室と和のしつらえ
吹き抜けの明るいリビング
天井を高く取った開放的なリビング。大きな窓から光を取り込み、無垢材の床と相まって、和の住まいながら明るく伸びやかな居心地に仕上げました。
飛び石の玄関アプローチ
門から玄関までは飛び石と植栽でしつらえた和のアプローチ。夜は足元の灯りが石畳を照らし、客人を静かに迎え入れます。日常から少しだけ気持ちを切り替える、間(ま)のある導入です。
囲炉裏のある和室
畳に囲炉裏を切った和室は、家族や客人が車座になって過ごせる場所。障子越しに庭を望み、湯を沸かしてお茶を楽しむ。季節の移ろいを感じながら、ゆったりと時間が流れます。
Garden & Architecture
庭とつながる住まい
外観・夕景
夕暮れに灯りがにじむ和モダンの佇まい
深い軒と水平に伸びる屋根が、落ち着いた和モダンの表情をつくります。日が傾くと室内の灯りが窓からやわらかくこぼれ、庭の植栽を浮かび上がらせる。外からも内からも、季節の移ろいを楽しめる外観です。
植栽・アプローチ
建物と庭を一体で計画
庭は建物の配置と合わせて計画。低木と地被植物、石を組み合わせ、各部屋の窓からそれぞれ違う景色が望めるようにしました。手入れのしやすさにも配慮しています。
庭に開くリビング
光と緑を取り込む明るい居間
庭に向かって大きく開いたリビングは、木の天井と白い壁で明るくまとめた空間。窓いっぱいに緑が広がり、室内にいながら庭の中にいるような開放感があります。来客時にはくつろぎの応接としても使えます。
軒下の縁側を通って各部屋へ。雨の日も濡れずに移動できる動線は、日本建築の知恵を受け継いだものです。
Craftsmanship
造作と建具の手仕事
造作家具
大工がつくる書斎と棚
窓辺の書斎カウンターや棚は、大工による造作。木目を揃え、空間にぴったり収まる寸法で仕立てました。既製品にはない、住まいと一体になった納まりが和の趣を引き立てます。
建具・障子
障子と引き戸で間仕切る
部屋の仕切りには障子と引き戸を多用。開け放てば一続きの大空間に、閉じれば落ち着いた個室に。光を通す障子は、室内にやわらかな陰影を落とします。
Owner’s Voice
施主様の声
T様
60代ご夫婦
川越市
2023年5月竣工
「和の住まいで客人をもてなしたい」という長年の願いを、丁寧に形にしていただきました。設計士の方が私たちの暮らし方をよく聞いてくださり、和室や庭との関係まで考え抜かれていて、住むほどに愛着がわきます。
囲炉裏を囲んでお弟子さんとお茶を楽しんだり、庭を眺めながら過ごす時間が、人生の何よりの贅沢です。職人さんの手仕事が随所に感じられ、この家に住んでよかったと心から思います。