Concept & Story
深い軒が、暮らしに陰影をつくる
大宮区の閑静な住宅地に建つ、平屋のモダン和風住宅。低く伸びた深い軒と、軒裏まで連続する木の天井が、外と内をゆるやかに繋ぎます。正面いっぱいに広がる木製サッシの大開口は、夏の高い陽射しを軒で遮り、冬の低い陽射しだけを室内深くまで導く——軒の出を一邸ごとに計算した「日射コントロール」の設計です。
塗り壁の落ち着いた佇まいに、木のフレームと格子が表情を添える外観。派手さではなく、年月とともに馴染んでいく「和の品格」を、現代の暮らしの器として再構成しました。
Material & Space
国産材に包まれた、平屋の大空間
無垢の床
足裏に伝わる、国産一等材の温もり
床には三重県産ヒノキの無垢材(厚30mm)を、天井には吉野スギの板張りを採用。仕切りを最小限にした平屋のLDKは、どこにいても木の香りと手ざわりに包まれます。庭の緑へ抜ける大開口が、四季を室内に取り込みます。
つながりの設計
庭と縁側でつながる、平屋の伸びやかさ
LDKと地続きの縁側を介して、室内と庭がひと続きに。腰を下ろせば、朝のコーヒーも、子どもの遊びも、いつも自然のそばにある暮らしになります。
造作
空間に寸分なく納まる、造作の家具
キッチン・洗面台・シューズクローゼット・TVボードは、すべて自社大工による造作。空間にぴたりと納まる寸法と、同じ素材でそろえた佇まいが、既製品では出せない一体感を生みます。無垢のフローリングが、家全体をひとつのトーンでつなぎます。
Craft & Construction
手刻みと造作、自社大工の仕事
在来軸組
材を読み、寸法を出す
和彩堂ハウスの家づくりは、自社大工が現場で材一本ずつの反りや木目を読みながら進めます。木造軸組の構造材を採寸し、納まりを確かめながら組み上げる——機械任せにしない手仕事が、平屋の大きな空間を支える精度を生みます。
一貫施工
構造から造作まで、同じ手で
構造の刻みから室内の造作家具まで、同じ大工が一貫して担当。だからこそ、構造の理にかなった造作と、長く狂いの出ない仕上がりが実現します。
Specification
施工仕様
| 延床面積 | 約42坪(138㎡) |
|---|---|
| 構造 | 木造軸組工法 平屋建て |
| 屋根・軒 | 深い軒の出(日射コントロール設計) |
| 外壁 | 塗り壁(左官仕上げ)+ 木格子 |
| 床材 | 三重県産ヒノキ 無垢フローリング 厚30mm |
| 天井 | 吉野スギ 板張り |
| 造作 | キッチン・洗面台・シューズクローゼット・TVボード(自社大工) |
| 所在地 / 竣工 | 埼玉県さいたま市大宮区 / 2023年10月 |