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縁側という「あいだ」、深い軒がつくる内と外のほどよい距離

平屋の間取りで、私たちがいちばん時間をかけて考えるのが「縁側」です。部屋でも庭でもない、そのあいだにある細長い場所。深い軒に守られて、雨の日も戸を開けたまま外の空気を入れられる。和彩堂ハウスの平屋で縁側をご提案する理由は、この「あいだ」が暮らしの居場所を一つ増やしてくれるからです。

写真で見る、縁側と深い軒

障子を開けた和室から、広縁ごしに庭の緑を見る
部屋でも庭でもない「あいだ」。障子を開けると、縁側の先に庭がつながる

縁側の心地よさは、軒の深さで決まります。軒が浅いと夏の直射日光が床まで入り、雨の日は雨粒が吹き込みます。和彩堂ハウスでは軒の出を90cm以上とることを基本にし、夏至の高い太陽は遮り、冬至の低い太陽は室内の奥まで届く角度を、敷地の方位ごとに図面で確かめてから決めています。

床は室内の畳や板の間より一段低く、もしくは同じ高さにそろえます。段差をつけると腰掛ける場所になり、そろえると部屋が外まで広がって見えます。どちらが良いかは、そこで何をしたいかで変わります。お子さまが庭で遊ぶのを見守る、洗濯物をたたむ、来客とお茶を飲む。打合せでは「縁側で何をしますか」を最初にお聞きしています。

組子の格子戸と、深い軒に守られた玄関まわり
深い軒は、夏の日差しと吹き込む雨を受け止める(茶室のある家・川越市)
庭に面した掃き出し窓と、畳の間に置いた座卓
床の高さを室内とそろえると、部屋が外まで広がって見える(二世帯平屋・春日部市)

夕方から夜にかけては、軒の下に灯りをひとつ。軒天の木の色が灯りを受けてやわらかく光り、室内から見る庭が昼とは別の表情になります。縁側は昼の場所と思われがちですが、灯りの計画まで含めて設計すると、一日のうちでいちばん長く過ごす場所になることも少なくありません。

この記事のポイント

  • 縁側は「部屋でも庭でもない、あいだの居場所」。平屋なら段差なく庭とつながる
  • 心地よさは軒の深さで決まる。軒の出90cm以上を基本に、太陽の角度を方位ごとに確かめる
  • 床の高さは「腰掛ける」なら一段下げ、「広く見せる」なら室内とそろえる
  • 軒下の灯りまで計画すると、縁側は夜にも使える場所になる

縁側のある平屋は、図面より実際に腰掛けてみるのがいちばん早く伝わります。

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この記事を書いた人

さいたま市大宮区を拠点に、2007年から木造注文住宅(平屋専門)の設計・施工を続けています。自社大工8名の手仕事で、木の美しさを極めた高級平屋をつくっています。現場で見て触れたことを記事にしています。(デモサイト)

NEXT STEP

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

文章でお伝えできるのはここまでです。木の手ざわりも、軒の下の明るさも、実際の住まいで確かめていただくのがいちばん早く伝わります。見学のご予約も、資料だけのご請求も、どちらも歓迎です。

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