平屋の間取りで、私たちがいちばん時間をかけて考えるのが「縁側」です。部屋でも庭でもない、そのあいだにある細長い場所。深い軒に守られて、雨の日も戸を開けたまま外の空気を入れられる。和彩堂ハウスの平屋で縁側をご提案する理由は、この「あいだ」が暮らしの居場所を一つ増やしてくれるからです。
縁側の心地よさは、軒の深さで決まります。軒が浅いと夏の直射日光が床まで入り、雨の日は雨粒が吹き込みます。和彩堂ハウスでは軒の出を90cm以上とることを基本にし、夏至の高い太陽は遮り、冬至の低い太陽は室内の奥まで届く角度を、敷地の方位ごとに図面で確かめてから決めています。
床は室内の畳や板の間より一段低く、もしくは同じ高さにそろえます。段差をつけると腰掛ける場所になり、そろえると部屋が外まで広がって見えます。どちらが良いかは、そこで何をしたいかで変わります。お子さまが庭で遊ぶのを見守る、洗濯物をたたむ、来客とお茶を飲む。打合せでは「縁側で何をしますか」を最初にお聞きしています。
夕方から夜にかけては、軒の下に灯りをひとつ。軒天の木の色が灯りを受けてやわらかく光り、室内から見る庭が昼とは別の表情になります。縁側は昼の場所と思われがちですが、灯りの計画まで含めて設計すると、一日のうちでいちばん長く過ごす場所になることも少なくありません。
この記事のポイント
- 縁側は「部屋でも庭でもない、あいだの居場所」。平屋なら段差なく庭とつながる
- 心地よさは軒の深さで決まる。軒の出90cm以上を基本に、太陽の角度を方位ごとに確かめる
- 床の高さは「腰掛ける」なら一段下げ、「広く見せる」なら室内とそろえる
- 軒下の灯りまで計画すると、縁側は夜にも使える場所になる





